糖尿病は、認知症の2大原因であるアルツハイマー型認知症にも脳血管性認知症にもなりやすくなります。
糖尿病だとアルツハイマー型認知症になりやすい!?
糖尿病の人はアルツハイマー型認知症になるリスクが、糖尿病ではない人に比べて4倍以上もあるといわれています。
人間の脳内にはインスリン分解酵素が存在し、アルツハイマーの原因となる物質(アミロイドβ)を分解しています。
そのためインスリン分解酵素が正常に働いていれば、アルツハイマーにかかりにくい状態になります。
しかし、糖尿病の人はインスリン分解酵素が少なくなってしまい、アルツハイマーの原因物質を分解する力が弱く、アルツハイマーになるリスクが高まってしまうのです。
.糖尿病に糖質制限食が効果的な理由
私の外来で糖尿病コントロールが悪い方には糖質制限食をお願いしています。
但し、糖質はあくまでも禁忌ではなく、制限という範囲で一日一食のみ糖質を制限します。さらに残りの二食でも、ごはんやパン、麺類などの主食(糖質)を少なめにして、肉、魚、豆類、野菜などおかずを多めに食べてもらうことで糖質の摂取量を減らしています。
糖質の摂取量を減らすことで、血糖値の上昇を抑え、糖尿病の改善、予防に結びつきます。糖質を取り過ぎて血液中にブドウ糖が残ると、余った糖は中性脂肪として脂肪組織にため込まれ肥満を招きます。
しかし、糖質を少なめにすれば、糖のだぶつきがなくなると同時に、ため込んだ脂肪はエネルギーとして燃やされるので、肥満の予防・解消につながります。
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